by Monica's Dad
当時25歳のスティーブン・スピルバーグが監督した映画『激突!』。
「セールスマンが 正体不明の大型トレーラーに命を狙われ追い回される」という、いたってシンプルなストーリーながら緊迫感あふれる演出が際立つ名作です。
この映画における最高の演出といえば、なんと言っても「トレーラーのドライバーが一度も姿を現さない」ことです。これによって観客に、トレーラーという無機物があたかも意思をもっているかのような錯覚を与えます。
個人的にはフォーリング・ダウンみたいな“きっかけひとつでキレてしまった普通のドライバー”をイメージして楽しんでましたが。
それなのに、ああそれなのに。
激突! - Wikipediaにこんな真実が。
劇中では語られてないが、劇中に登場するトレーラーを運転する運転手は、各州で同じ手口でドライバーを狙う殺人トラック運転手であり、相手の車を大破あるいはドライバーの命までも奪ったあと、そのナンバープレートを記念品として頂戴している、という設定がある。
ドライバーが出さないことで恐怖心を煽っているのに、実はドライバーは連続殺人犯でしたって…。なんでしょうこれ。なんかすごくテンション落ちるんですけど。