by Klearchos Kapoutsis
無限に広がる大宇宙…
の片すみの太陽系の(たぶん)はじっこ、オールトの雲のあたりに巨大惑星が存在する可能性があるそうです。
太陽系で木星より大きな惑星が新たに見つかる可能性を示す論文を、米ルイジアナ大研究チームが米専門誌イカルス2月号に発表した。木星は太陽系で最大の惑星だが、その4倍の重さがあるとみられている。
というか、彗星の軌道を分析しているなかでおそらくそのあたりに天体があることは想定できていて、2009年に打ち上げた人工衛星「WISE(ワイズ)」が撮影したデータでそれを「見つける」ということですね。
惑星は「テュケー」と命名されています。太陽から15000天文単位ほど離れた場所にあると思われます。
同名のギリシャ神話の女神(上の写真)から名づけられたものですが、同じ由来の「ティケ」という小惑星もあります。ダブってもいいんですね。
ちなみにWISEの撮影は終了していますがデータの検証には2年以上かかるのだとか。
ところでこのテュケー、冥王星にかわる太陽系第9惑星にはならないようです。というのも、おそらく他の星系で生まれて太陽系に取り込まれた惑星と考えられているから。
-以下私見-
テュケーは木星型(ガス)惑星と考えられています。
太陽系は超新星爆発の残骸から生まれたわけですが(一番大きな残骸は太陽に、太陽に引き寄せられない位置にあった残骸の大部分は木星になった)、爆発の仕方を考えると太陽から15000天文単位のあたりに巨大惑星を生みだすほどの残骸が残っていたとは考えづらいのではないでしょうか。
実際そこらへんの残骸はオールトの雲になってるわけで。
太陽の重力圏という同じ屋根のしたに暮らす居候ってことですかね。コボちゃんで言うところのタケオおじさん。太ってるから。
『新たな「第9惑星」発見はいつ? NASAが疑問に答える』
『太陽系に新たな惑星発見か? 木星の4倍もの大きさを持つ星の存在が噂されています。』