旧約聖書に書かれているノアの方舟の逸話。洪水の波に乗ってたどり着いたのはトルコのアララト山山頂と言われています。
ノアの方舟が見つかれば聖書の正当性を高める材料のひとつになるわけで、その痕跡を追い求める人は大勢いるわけです。
と、そんななか「ノアの方舟見つけた！」との発表がありました。
『“ノアの方舟”を発見か、捜索グループは「99.9％間違いない」と自信。』
中国とトルコの探検グループが方舟に使用されたと思われる木の一部を発見したと発表。測定の結果、木は4,800年前の物と見られることから、中国人メンバーは「（ノアの方舟の一部に）99.9％間違いないと思う」と確信している
“木の一部”といっても木片などではなく“構造物”だそうで、人が定住しないアララト山山頂付近で4800年前の構造物が発見されたことが、ノアの方舟の一部であることの証拠なのだそうです。
…が、個人的には「中国人のグループ」というのがすごい不安要素だったんですね。申し訳ないけど。
そうしたら。
『“ノアの方舟”、やっぱり偽物だった！？ 古い建物をアララト山に運んだだけとのリーク情報』
偽物とする根拠だが、じつは調査隊に参加した考古学者のランドール・プライス博士のもとで学ぶ学生から「方舟は偽物だ」とのリーク情報が、古代史やヘブライ語などを研究しているマイク・ハイザー博士のもとに届けられているのだ。
あらら…と。
その情報にはランドール・プライス博士からのメッセージもついており、博士らは2008年の夏に中国の調査隊に考古学者として参加。そのときに博士とそのパートナーは今回の調査に10万ドル（約940万円）の投資をしているそうだ。
しかしながら調査隊はその資金を調査に使わなかったどころか、黒海近辺にあった古い構造物をアララト山まで運び、その翌年にアララト山の洞窟内に運び入れ、今回の発表のもととなる動画を撮影したのだという。
どうやら調査隊に参加しているプライス博士が、中国の偽調査隊に詐欺られたらしいんですね。「ニセ方舟を山頂まで運ぶね」というダジャレ付きの詐欺に。
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