「人を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられるイグ・ノーベル賞。2009年度のまとめです。個人的なメモの意味もあり。
○公衆衛生賞:ガスマスクになるブラジャー
公衆衛生賞を受賞したエレナ・N・ボドナー氏率いる研究チームは、緊急時にガスマスクとして使用できるファッショナブルなブラジャーを開発した。2つのカップがマスクに早変わりする方式で、粒子捕集効率の高いHEPAフィルターを採用している。
いざガスマスクとして使おうと思ったらブラジャーがくさかった、てのは遠慮したいですね。
獣医学賞を受賞したのはイギリスにあるニューカッスル大学の研究チーム。名前を付けて育てた牛の方が、名無しの牛より乳の出が良くなることを証明した。
呼びかけるときれいな花が咲くともいいますね。
○平和賞:武具としてのビール瓶に関する考察
平和賞を受賞したスイスにあるベルン大学のステファン・ボーリガー氏らの研究チームは、ビール瓶で頭部を殴打した場合、実際にはどれほどのダメージがあるのか空き瓶と中身の詰まった瓶で比較調査した。
ビール瓶で殴られると頭蓋骨骨折する可能性もあることがわかりました。
○化学賞:酒とダイヤモンド
メキシコ国立自治大学に在籍するミゲル・アパティガ氏らの研究チームは、テキーラからダイヤモンドを作ることに成功し、化学賞を受賞した。
工業用のダイヤモンド皮膜が作れるそうです。
○経済学賞:アイスランド経済危機の象徴
経済学賞はアイスランドの4つの銀行の重役たちに贈られた。彼らは小さな国の小銀行が国際的なメガバンクへと急成長できること、そしてその逆もあり得ることを証明した。また、国家経済でも同じ理論が当てはまることを実証し、それも評価の対象となった。
ぜったい授賞式に参加してないだろうな。
○医学賞:60年を捧げた研究
医学賞はアメリカ、カリフォルニア州在住のドナルド・L・アンガー氏に贈られた。関節を鳴らすことで関節炎が生じるのか、60年かけて究明した功績が高く評価された。 アンガー氏は左手の指関節を60年間毎日鳴らし続けたが、右手の指関節は1度も鳴らさなかった。
無意識のうちに鳴らしてた説に一票。
○物理学賞:妊婦が倒れない理由
キャサリン・K・ウィットカム氏らの研究チームはこの昔からの疑問に答えを出し、物理学賞を受賞した。女性は3つの腰椎がくさび形に進化しているため、体重のかけ方を変えてバランスを維持できるのだという。
子どもを守るようにできているんですね。
○文学賞:50人いる!
アイルランドの警察は“1人”のポーランド人“プラヴォ・ヤズディ(Prawo Jazdy)”に対し50回以上違反切符を書き続け、文学賞を受賞した。ポーランド発行の運転免許証には「運転免許証」を意味するポーランド語「PRAWO JAZDY」が冒頭に表記されているが、取り締まりに当たったアイルランドの警察官はこれを個人名と誤認し、ポーランド出身の人物が違反すれば誰でもプラヴォ・ヤズディ名で登録し続けたのである。
取り締まるとき「名前は?」って聞かないのか?
○数学賞:ジンバブエのインフレ
独創的な通貨を採用したジンバブエ準備銀行(中央銀行)の頭取ギデオン・ゴノ氏に贈られた。同氏は1セント~100兆ジンバブエドルという額面が非常に幅広い銀行券を発行して、国民の計算能力を世界トップレベル(推定)に押し上げた。
そのうちジンバブエ式算数の本が販売されるのかもしれません。
○生物学賞:かわいいだけじゃないじゃない
北里大学大学院医療系研究科の微生物学者、田口文章氏率いる研究チ―ムが受賞した。同氏らはジャイアントパンダの排泄物を利用して台所の生ゴミを削減する画期的な方法を編み出した。
パンダの排泄物に生ゴミを分解する菌が含まれているのを発見しました。
過去の日本人受賞者と受賞理由の一覧はここから。全体的にシモのほうの研究が多いですね…。
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