『木星、彗星を捕獲して衛星にしていた』という記事がありました。
60年前、木星は通りすがりの彗星を引力で引き寄せ、12年間にわたって“臨時衛星”として抱え込んだ後、こともなげに放出していた
1993年に発見された串田・村松彗星と周辺の星の軌道を計算したところ、1949年から12年のあいだ木星の衛星になっていたことがわかったそうです。
現在は火星-木星間の小惑星帯で公転しているそうで、スイングバイみたいなことになったんですね。
木星には彗星の衝突跡が見つかっていて、シューメーカー・レビー彗星のように木星に衝突する臨時衛星もあるようですので、串田・村松衛星は質量が大きかったのかも知れません。
木星で起きた彗星捕獲は地球でも起き得るのか気になるところですが、イギリスのアーマー天文台のデイビッド・アッシャー氏は
「小さな天体が地球に捕獲され、その後離脱した例はいくつか確認されている。可能性がないわけではない。しかし衝突した場合に深刻な被害が出そうな大型の天体は、木星に捕獲される可能性が高い。その意味では、地球は木星に守られていると言える」
とコメントしています。
古代の人々が最高神の名をつけた木星は、その名のごとく人類をその大きな力で守ってくれているのかも知れません。さすが「太陽の出来損ない」と言われた星です。
こういう話は興奮して長くなります。
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